日本の若者は自分に自信がなく、将来に希望が持てない。
「今」を生きている子ども・若者が,自分や家族,社会に対してどのような思いを抱いているのかを的確に把握するこの調査を読んで、私はとても驚きました。私は海外で長く暮らしていますが、多くの日本の人々の寛容な態度や世界でいちばん平和な国であることを誇りに思っています。頭のいい日本人の若者が、どんどん海外で活躍する将来を期待していたのに、どうしてなんでしょうね?
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内閣政府の平成26年「子ども若者白書」調査から、
今を生きる若者の意識~国際比較からみえてくるもの~
調査は平成25年11~12月、日本、韓国、米国、英国、ドイツ、フランス、スウェーデンの計7ヵ国の13~29歳の男女を対象に実施。日本の若者の意識の特徴を,自己認識,家庭,学校,友人関係,職場,結婚・育児の6つの項目から分析し,子ども・若者育成支援施策に対する示唆を考察。
自己肯定感 諸外国と比べて,自己を肯定的に捉えている者の割合が低い。
「自分自身に満足している。」と回答した人の割合は、日本が最下位で、45.8%、他国は全て70%を超えている。
「自分には長所がある。」と回答した人の割合は、日本が最下位で、68.9%、他国は全て70%を超えている。
心の状態 諸外国と比べて,悲しい,ゆううつだと感じている者の割合が高い。
「悲しい,ゆううつだと感じている。」と回答した人の割合は、日本が最高位で、77.9%、韓国63.2%、以外の国は半数以下。
自らの将来に対するイメージ 諸外国と比べて,自分の将来に明るい希望を持っていない
「将来に明るい希望を持っている。」という人の割合も、日本の61.6%が最低で、他国は全て80%以上ある。
先行研究でも,親との信頼関係が成り立っている子に自信のある子が多いことや,家庭・学校・地域で自分が役に立つ存在であることを経験する機会を通じて自分の能力や存在意義を確認することで自信に変えていけるといった指摘がなされている。
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親との信頼関係が成り立っている子に自信のある子が多い
日本の将来を担う子供を育てる、家庭での親の役割がとても大切ですね。特に0~3歳は人格形成に最も大切な時期です、「自分は愛されている」「自分は必要な人間だ」と思えるよう、子育てを頑張って下さい。
最近は脳科学や児童心理学など多くの調査や研究結果で子育ての重要なポイントを紹介しています。是非参考にして下さい。
子育てに重要なポイント!
積極的な(自分に自信をもった)子供に育てるには幼い頃からお母さんやお父さんとのポジティブなコミュニケーションがとても大切です。ポジティブなコミュニケーションは子供に自信を与えます。子供を信じて見守ってあげることが子供の成長につながります。
お母さんやお父さんが子供が話すことに興味を示し、子供が上手くできるようになると信頼してあげることで「自分のことを理解してくれている」と感じ、子供の努力やその過程を具体的に褒めることで「自分も出来るんだ」という自信がつくからです。
子供の失敗にも大らかな心で対応し、問題点をポジティブにコミュニケーションし、励ますことが必要ですね。
子供を賢く、頑張りやさんに育てるコツ
まず、なによりも子供をほめる事ことですが、知性や才能(成績)をほめることではなく。頑張って取り組んでいるプロセスをほめて下さい。子供の努力、集中力、忍耐力や進歩をほめて下さい。このプロセスでの賞賛は、頑丈で立ち直りが早い子供たちを育てます。
愛が子供を成長させる
乳幼児期には子供の気質を理解し、その子らしさを認めてあげることがとても大切だと思います。子供たちが愛されているだという実感をもつことが必要です。どんな気質であれ受けとめてあげられるような愛のある良い環境をつくることが大切ですね。
証明されるハグの大切さ
ハグは信頼と安心感をもたらし、オープンで正直なコミュニケーションに役立ちます。またハグは瞬時にオキシトシンレベルを上げ、孤独感、孤立感、怒りをやわらげます。
子供たちに教えてあげたい歌詞
そのままで十分、特別な一人なんだから自分自身の花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい。人それぞれ生き方や価値感は違うかもしれませんが、
自分自身であり、幸せに生きることが大切だと思います。
実力優先、外観優先の波に流されないで、他の人と比べないで自分に自信をもって生きることです。